感想戦はおよそ1時間行われました。
第1図は42手目△3五銀の局面。
羽生王将が強く攻めているところです。実戦は第1図から▲4五金△3三桂▲2四歩△4五桂▲同歩△2四飛と進み、これは後手が指せる展開になったようです。第1図では▲3七金引として、△3六歩に▲2六金(!)とするのが、感想戦で発見された有力手でした(参考1図)。
参考1図以下、長手数ですが△2六同銀▲2四歩△同飛(先手は△3六歩と打たせていないと、ここで△2七歩や△3六金~△2四飛がある)▲2七歩△3七歩成▲同桂△3五銀▲3六歩△同銀▲5五角△3五金▲1一角成△2六歩▲同歩△同金▲3九玉(参考2図)となり、これは先手十分。
参考2図は先手玉に軽くかわされて「もう少し戦果が欲しい」と羽生王将。
「そうか、これだったか」と久保八段は反省していました。