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「現在は先手ペースだと思います。玉形の差が大きいでしょうか。玉の周りの金銀の数が、先手は4七銀まで数えれば4枚。後手は2枚ですからね。久保さんとすれば3二角を△2三角~△7八角成と先手の金と差し違えるイメージで指していると思います。羽生王将もそれは実現させる気はないでしょうけれど。(久保八段の△4二金が疑問だったのですか、の問いに)うーん、それはちょっとわかりません。でも羽生さんもよく(▲2四歩~▲3一角と)行きましたよね。これまで類型で行った例はあったのでしょうか。僕も条件は違うものの竜王戦で佐藤さん(康光二冠)と似た形になったのですが(2006年度竜王戦第2局)、行く手はまったく考えませんでした。無理筋っぽい気がしますからね」(東京でネット観戦中の渡辺明竜王談)(渡辺竜王)
(大盤解説場はほぼ満席)
羽生王将が自陣を整備するのに対して、久保八段は△4五歩~△3五歩と動きます。ここから久保八段らしい、絶妙の攻め手順が見られるのでしょうか?
(午前のおやつは、両者ともにフルーツの盛り合わせとホットコーヒー)
両者前日からの読みが一致していたのか、早いペースで指し手が進んでいきます。羽生王将が飛を取って、駒割は飛角交換。ただし久保陣に飛を打ち込むスキはなく、振り飛車がさばけた形とも言えます。羽生王将はじっと▲7八金と上がって、手を渡しました。
羽生王将は駒損ながら、調子よく攻め続けます。久保八段はしのぐことができるか。