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おはようございます。浜松は快晴です。本日もよろしくお願いいたします。
(朝の「ホテル九重」)
(対局場からの風景)
「▲4五銀で居飛車が自信のない展開だと思います。▲2四歩や▲6四飛など先手から厳しい攻めが多いので。▲4五銀には△4二角でしょうか。以下▲2四歩△7三桂の展開は居飛車側が手が遅れている気がします。久保先生が有利を自覚していて決めにいくなら▲4五歩でしょう。居飛車側は決戦にこられたら戦うしかありません。羽生先生のぼやきがいつもより多かった気もします。私は居飛車党ですが久保先生のほうを持ちたいです」
「大変な勝負所で封じ手になりましたね。▲4五歩か▲4五銀でしょう。▲4七銀引は気合からも流れからも指さないでしょう。▲4五銀が一番有力ですが、関根先生が▲4五銀を推奨していたので私は2番人気の▲4五歩にしておきます。▲4五歩に△5三銀は▲5五銀で先手よしでしょう。勢い△5六歩▲4四歩と銀の取り合いになりますが、以下△5七歩成▲同金△4四金に▲6四飛などいろいろ手があります。久保さんのほうが面白い展開ではないでしょうか」
(上座の羽生王将が駒をしまう)
(最後にあらためて一礼)
(封じ手までの棋譜)
(久保八段は封じ手を記入のため別室に移動。対局室で待つ羽生王将)
(真剣な表情で盤を見つめる)
(記入した封じ手を持って久保八段が戻ってきた)
(封の部分2カ所にサインする羽生王将)
(久保八段が立会人の関根九段に封じ手を渡した)
46手目△5五歩の局面で久保八段が38分考え次の手を封じました。時刻は定刻を5分過ぎた18時5分でした。持ち時間各8時間のうち1日目の消費時間は久保3時間59分、羽生3時間40分。明朝9時から再開されます。 (封じ手直前の対局室。両立会人と記者が入室している)
久保八段が記録の田嶋三段に封じ手の図面を作るように指示したようです。この局面で封じ手になりそうです。
▲6四歩△同歩▲6八飛に羽生王将は▲5五歩と強く反発してきました。「銀を引くのでは気合負けでしょう」ということで▲4五歩、▲4五銀が考えられます。激しい局面で、封じ手時刻の18時が迫ってきました。
控え室は将棋世界誌、囲碁将棋ジャーナルなどの取材陣が集まりはじめ、1日目ながら人が増えてきました。
(1~3筋を絡めた激しい攻め合いが検討されている。振り飛車側は玉が薄いので明快によくなる順がなかなか見つからない)
久保八段が攻めています。▲6四歩は△同歩に▲6八飛の活用を狙った手。先手は玉が薄いのできめ細かい攻めが必要です。後手からは穴熊の深さを生かした△3五歩などの反撃が切り札です。