第５７期王将戦中継ブログ

第１局の中継を観戦いただきありがとうございました。
第２局以降も観戦よろしくお願いします。

「２日目の昼食」の羽生王将の昼食を「天ぷらそば」と書いていましたが、「天ざるそば」の誤りでした。
大変失礼致しました。

19日の朝食

19日の朝食は以下の通りです。


豆腐料理　　湯豆腐鍋
魚料理　　　　ギンダラの酒粕漬け
煮物　　　　　ぜんまい、里芋厚揚げ、タケノコ、春菊の煮物
卵料理　　　厚焼き卵、おろし添え
小鉢　　　　　カジカのやわらか煮
　　　　　　　　焼きのり
　　　　　　　　お漬物
　　　　　　　　味噌汁（春ウド、絹さや）
　　　　　　　　フルーツ
　　　　　　　　○牛乳
　　　　　　　　○オレンジジュース

２日目の朝食と夕食

２日目の朝食は以下の通りです。
対局者は自室、関係者は食堂で取りました。


魚料理　　アユの開きとシイタケの宝楽焼
煮物　　　　揚げ出し豆腐
卵料理　　温泉卵
小鉢　　　白魚のおろし添え柚風味
鉢揃　　　めんたい四点盛（タラコ、タコ、くらげ、イカ）
　　　　　　焼きのり
　　　　　　お漬物
　　　　　　味噌汁（大根と焼き油揚げ）
　　　　　　フルーツ　パイン、キウイフルーツ
　　　　　　○牛乳
　　　　　　○オレンジジュース



２日目の夕食は対局者と関係者の打ち上げパーティーとなりました。

オードブル（洋）　手長えびのサラダ造り、メロンの生ハム包み、
　　　　　　　　　　　タラバガニの卵白詰・ハムのチーズ巻きカナッペ小えび載せ
　　　　　　　　　　合鴨の黒コショウ焼オレンジ風味
オードブル（和）　ウナギ巻き寿司・赤貝の黄味寿し
　　　　　　　　　　タラ白子豆腐・タラバガニ・裏白シイタケ・小柱磯辺
　　　　　　　　　　エシャロット・キュウリ・セロリ
お造り　　　　　　タイの姿造り・伊勢えび・サザエ
サラダ　　　　　　オマールえびのサラダ
煮物　　　　　　　芙蓉蟹
スープ　　　　　　チキンと野菜のカレー風味
鉄板焼　　　　　　栃木和牛のミニステーキ
お食事　　　　　　小松菜と鳥挽き肉入りあん掛け小ラーメン
デザート　　　　　雪中苺

感想戦アルバム

羽生王将

久保八段

（感想戦の終わりで棋譜用紙を見て、消費時間や指し手の流れを確認していた）

感想戦のポイント

感想戦はおよそ１時間行われました。

第１図は42手目△３五銀の局面。
羽生王将が強く攻めているところです。実戦は第１図から▲４五金△３三桂▲２四歩△４五桂▲同歩△２四飛と進み、これは後手が指せる展開になったようです。第１図では▲３七金引として、△３六歩に▲２六金（！）とするのが、感想戦で発見された有力手でした（参考１図）。
  参考１図以下、長手数ですが△２六同銀▲２四歩△同飛（先手は△３六歩と打たせていないと、ここで△２七歩や△３六金～△２四飛がある）▲２七歩△３七歩成▲同桂△３五銀▲３六歩△同銀▲５五角△３五金▲１一角成△２六歩▲同歩△同金▲３九玉（参考２図）となり、これは先手十分。
参考２図は先手玉に軽くかわされて「もう少し戦果が欲しい」と羽生王将。
「そうか、これだったか」と久保八段は反省していました。

終局直後の様子

（インタビューされ、局面を振り返る羽生善治王将）

（不本意な敗戦となった久保利明八段。表情が曇る）

（「封じ手は予想外でしたが」という問いに、「（封じ手の）▲４六歩は予想されていなかったと思います」と久保八段は苦笑い）

羽生王将、先勝

投了図は96手目△２四歩まで。この局面で久保八段の投了となりました。終局時刻は18時37分。消費時間は久保八段７時間59分、羽生王将７時間41分。羽生王将が相振り飛車戦を制し、好スタートを切りました。
羽生王将が勢いに乗って連勝するか、久保八段が巻き返しを図るか。今後も目の離せない第57期王将戦七番勝負第２局は１月24・25日(木・金) 、滋賀県彦根市「彦根プリンスホテル」で行われます。

手堅い羽生王将

図は92手目△４四歩まで。久保八段の必死の指し手に対し、羽生王将は冷静な指し回しを続けます。図はと金の種を取り払ったところ。
羽生陣は封じ手の局面から変わっていないことに気付きます。

18時の対局室の様子

（モニターに映る18時の対局室の様子。両者、同じポーズで考えている）

久保八段の頑張り

図は73手目▲３八桂まで。後手良しと見られていますが、久保八段は自陣に桂馬を打って頑張ります。先手は持ち駒に金銀を持っているので、まだまだ受けが利きそうです。