(8時50分ごろ、対局室に入る久保八段)
(記念扇子に揮ごうしたように無心で対局に臨む久保八段)
図は7手目▲7八飛の局面。久保八段は三間飛車に構えました。三間飛車は振り飛車の中でも軽快なさばきが狙える戦法で「さばきのアーティスト」と言われる久保八段の得意戦法の一つです。
(対局室の様子)
(日差しが厳しく、そのままでは盤面が光ってしまうため、カーテンをすることで問題解決)
(地元の中学生が観戦)
午前9時になり、対局が開始されました。振り駒はと金が4枚出て、久保八段の先手に決まりました。
第57期王将戦七番勝負第1局は1月17日(木)の午前9時からの開始となります。
(ホテル花月の外観。ホテルのすぐ横を関東随一の清流として知られる那珂川が流れる)
1日目の朝食は以下の通りです。対局者は自室、関係者は食堂で取りました。
卵料理 陶板焼:ハムエッグ魚料理 アユのやわら煮煮物 風呂吹き大根の柚味噌がけ小鉢 葉わさび漬 納豆 焼きのり お漬物 味噌汁(里芋とずいきの粕汁)フルーツ ネーブル・ブドウ ○牛乳 ○オレンジジュース
前夜祭の後、対局者に出された夕食は以下の通りです。先附 アンコウの共酢和え前菜 タラバガニの黄味焼・栗入丸十茶巾絞り カジカの唐揚、タラの子羹 大和芋の細切黄味醤油・百合根唐揚篭盛り造里 カンブリ・マグロとろ・貝類焼物 伊勢えびのテルミドール鍋物 うなぎ鍋蒸物 茶碗蒸し、カニ銀あんかけ揚物 小柱の磯辺巻・車えび・裏白シイタケ イカ・小エビ・セリのかき揚げお椀 小カブと山のきのこの味噌仕立てデザート 雪中苺
「関西にタイトルを持ち帰りたいと言いましたが、ここは関西ではないので、大きいことは言わないようにしたいと思います(笑)。ゴルフで石川遼君が優勝して新しい風が入りました。将棋界にも新しい風が必要かなと思っています(笑)」
「大田原は3年連続ですが、3年続くと和む。安心して来ることができました。王将戦は伝統あるタイトル戦であり、新年初めのタイトル戦で気持ちを新たに戦いたい。区切りのスタートとして臨めたらと思う。中身の濃い将棋を指したい」