(雪が降る庭を見つめる有吉九段、井上八段ら)
(ライトアップされる庭。左奥が対局室)
(日が暮れてきた。外から取材本部方面。さらに奥が対局室)
久保八段は馬を切り、銀を端に打ちました。検討陣が全く予想していなかった手順。先手の龍と対抗するはずの馬を切るのでは変調という評判です。久保八段、1日目にして早くも苦戦を意識した勝負手なのでしょうか。
(検討のようす)
(雪はようやくやんだ)
羽生王将は、前例のない▲9六角を打ちました。(1)△5三玉、(2)△7四歩などが考えられる中、久保八段は1時間48分の長考で(2)△7四歩と受けています。局面の緊迫化に呼応するかのように、外の雪もまた荒れ狂ったように降っています。
(あっという間にあたりは真っ白になった)
(羽生善治王将のおやつはメロン)
(久保利明八段のおやつはショートケーキ)
(雪が積もってきた)
(激しく降る雪の中、果敢に撮影に挑むカメラマン)
(先に羽生王将が対局室に入った)
(激しい雪と風に、外を見る羽生王将)
(両対局者が対局室から庭に出るために用意された下駄にも雪が積もる。今日はこの下駄の出番はなさそうだ)
(久保八段も入室)
(13時半、対局再開)
(真剣なまなざしで盤上を見つめる井上八段と村田四段)
(考え込む久保八段)
(対局室は約70畳の部屋を半分に仕切って使われている。明日はこの仕切りが取り払われ、公開対局となる)
(棋譜)
(羽生王将の持つ王)
(久保八段が用いる玉。駒は奈良県在住の駒師、熊沢良尊さん作の古水無瀬書)
(「偉大なる悪手」△5四歩)
(昼食休憩の盤面)
(たまに日が照るが、雪がやむことはない)
下記の△5四歩で昼食休憩に入りました。消費時間は▲羽生2時間0分、△久保1時間19分。
昼食は両者ともシーフードカレー。羽生王将はオレンジジュースも注文しました。
(昼食は両者ともシーフードカレー。サラダ付き)
(エビとホタテがふんだんに使われている)
図の△5四歩で1000勝達成局からは離れました。△5四歩は昨年の棋聖戦第4局(▲渡辺明挑戦者・竜王-△佐藤康光棋聖戦)で初めて指された手で、後に米長邦雄永世棋聖が「偉大なる悪手」と称したことでより一層の注目を集めました。
両者はあらかじめ打ち合わせていたかのように、ゴキゲン中飛車の中でも最も激しい、▲5八金右からの超急戦に飛び込みました。同じ顔合わせで羽生王将が公式戦通算1000勝を達成した、昨年12月のA級順位戦でも同じ戦型でした。
昨年この戦型での成績が芳しくなかった久保八段ですが、どのような対策を用意しているのでしょうか。
(控え室では早速検討が行なわれている)
井上八段「難しいわぁ~」有吉九段「難しいから皆やるんだよね」