46手目△5五歩の局面で久保八段が38分考え次の手を封じました。時刻は定刻を5分過ぎた18時5分でした。持ち時間各8時間のうち1日目の消費時間は久保3時間59分、羽生3時間40分。明朝9時から再開されます。 (封じ手直前の対局室。両立会人と記者が入室している)
久保八段が記録の田嶋三段に封じ手の図面を作るように指示したようです。この局面で封じ手になりそうです。
▲6四歩△同歩▲6八飛に羽生王将は▲5五歩と強く反発してきました。「銀を引くのでは気合負けでしょう」ということで▲4五歩、▲4五銀が考えられます。激しい局面で、封じ手時刻の18時が迫ってきました。
控え室は将棋世界誌、囲碁将棋ジャーナルなどの取材陣が集まりはじめ、1日目ながら人が増えてきました。
(1~3筋を絡めた激しい攻め合いが検討されている。振り飛車側は玉が薄いので明快によくなる順がなかなか見つからない)
久保八段が攻めています。▲6四歩は△同歩に▲6八飛の活用を狙った手。先手は玉が薄いのできめ細かい攻めが必要です。後手からは穴熊の深さを生かした△3五歩などの反撃が切り札です。
(ホテルの目の前の浮御堂。浜名湖へ45メートル桟橋のように突き出ている)
(足湯「まどろみの湯」)
(「まどろみの湯」は足をつけながら浜名湖内浦湾、浮御堂、対岸の大草山を眺めることができる)
(ホテル九重の裏門浜名湖畔の遊歩道に出られる)
(控え室のモニターに映る対局室。羽生王将が前傾姿勢で考えている)
居飛車穴熊に組んだ羽生王将に、久保八段は▲3七桂~▲2五歩~▲4五歩と駒を進めて襲いかかりました。
15時に午後のおやつが出されました。羽生王将は和菓子と抹茶。久保八段はショートケーキとアイスティーでした。
(羽生王将。和菓子と抹茶。和菓子は地元の手作りのもの)
(久保八段。ショートケーキとアイスティー)
再開から30分ほど考えて、羽生王将は△2四歩と突きました。▲2五桂の筋を消して居飛車穴熊に組む狙いでしょう。 ▲2六歩△1二香▲2五歩△1一玉という進展が予想されます。