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木村八段はさすがの粘り。控え室の検討陣からは、入玉の可能性もささやかれ始めました。
木村八段の玉が見える形となり、終盤戦に入りました。▲8二金は変幻自在の羽生王座らしい一手でしょうか。
羽生王座の攻めがつながる可能性が高くなりました。そして羽生玉は鉄壁。はっきり優位に立ったようです。
(鈴木女流初段と近藤六段による大盤解説)
羽生王座の▲3七桂は厳しそうな攻め。木村八段は棋風通り、正確に受け続けることができるでしょうか。
(廊下に飾られている原田九段の書。「名局の宿」と書かれている)
木村八段が打ち込んだ△2七角は、なかなかの手という評判です。羽生王座は攻めをつなげることができるのでしょうか。
考えること1時間ちょうど、羽生王座は▲4六角と出ました。検討陣が予想せぬ手が続いています。
前例では△2一桂とされていたところ、木村八段は△1六歩と伸ばしました。先手から猛攻されそうな局面だけに、控え室ではどよめき。本局もまた、羽生王座の攻め、木村八段の受けという展開となりました。
13時、対局再開。羽生王座は▲3五銀と出ました。
木村八段が△1三同香と歩を払った局面で、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は羽生1時間5分、木村1時間17分(持ち時間各5時間)。昼食の注文は、羽生王座ははいくら丼セット(ミニざるそば、小鉢、香の物、デザート)。木村八段は天ざるセット(香の物、デザート)とバナナ、ヨーグルト、チョコレートです。
(11年前の王座戦にて署名された、盤の箱)
11時前、羽生王座は▲1五歩と仕掛けました。以下は△同歩▲3五歩と進行。8月末の王位戦第5局▲羽生王座-△深浦王位戦や、竜王戦挑決第1局▲羽生王座-木村八段戦と同じ進行です。結果は2局とも、先手の羽生王座が勝っています。
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