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投了図では先手玉は詰まず、後手玉は受けなし。藤井九段は文字通り盤上に駒を投げ、投了しました。終了時刻は19時59分。消費時間は両者ともに3時間59分(持ち時間各4時間)。勝った丸山九段は2勝2敗、負けた藤井九段は0勝3敗となりました。
(終局直後の盤面)
中継室では戸辺四段が観戦中ですが、いずれが勝ちか結論が出ていません。残り時間は丸山14分、藤井31分。藤井九段は18分を割いて△5四歩と打ちました。
藤井九段の△6四桂に対して、丸山九段の▲6六香が強烈なクロスカウンター。4五角のラインとあいまって、迫力十分です。「これはいい将棋だね」。対局を終えたばかりの勝又六段は本局を見て、丸山九段の強さをしきりに称えていました。
16時45分頃、丸山九段は4分考えて攻防の角を放ちました。消費時間の通計は、丸山3時間16分、藤井2時間11分です。
互いに銀を押し進め、あっという間にのっぴきならない状況となりました。消費時間の通計は丸山2時間4分、藤井1時間28分。
藤井九段は30分考え、穴熊に金を寄せる手数も惜しんで、ここで開戦しました。消費時間の通計は、丸山1時間25分、藤井1時間23分。
(おなじみとなった、大ぶりの扇子を手にする丸山九段)
(外の方を見やる藤井九段)
13時、対局は再開されました。藤井九段は穴熊のふたを閉めています。
(今日の千駄ヶ谷は快晴)
(鳩森神社の猫もこの一戦に注目)
23手目、丸山九段が腰掛銀に構えた局面で昼食休憩に入りました。
消費時間の通計は、丸山1時間5分、藤井52分(持ち時間各4時間)。
(本局は大広間手前、雲鶴の間でおこなわれている)
昼食の注文は、丸山九段はヒレカツ定食となめこ汁。藤井九段は注文なしです。
前例のない展開となって、午前中はスローペースの進行です。20手目、藤井九段は穴熊を目指して△9二香と上がりました。