終盤の熱戦が続いています。王手が掛からない形を生かして矢内名人が攻めていますが、甲斐二段も頑強に抵抗しなかなか寄らない形です。
図の▲3四銀に△4二歩と竜の利きを遮断すると思われましたが、矢内名人は強く△3四同銀と取りました。以下▲3二竜に△2二歩や△2二桂は▲3一金と打つ手が厳しくなります。「これは変ですね」「あやしい雰囲気が漂ってきましたかね」と控え室はにわかに騒然としてきました。
矢内名人も持ち時間を使い切り、両者1分将棋となっています。
間もなく18時になろうとしています。甲斐二段は持ち時間を使い切り、一手1分の秒読みに入りました。矢内名人はは10分ほど残しています。控え室では矢内勝勢の声が聞こえてきました。
92手目△4四金まで進んでいます。「△4四金がいい手、と解説してきました」と遠山四段。「ここで手がないと振り飛車側が苦しいですね」と阿久津六段。振り飛車側が忙しい局面のようです。残り時間は甲斐二段が5分ほど。矢内名人が20分ほどです。
(控え室に映るモニター。88手目△4四同角まで。形勢はまだ難しいようだ)(対局室の様子)
矢内名人が飛車角交換に打って出て、一気に大決戦になりました。
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