再開後は▲1六角△2四歩▲3四歩△2五歩▲2三歩△6四角と進みました。
両者決断の角打ち。どちらがより働くかで勝負の明暗が分かれそうです。
図から先手は▲8七銀。矢内名人は4六の歩を取らせても、▲4八飛と軽くさばき、2筋の攻めをいなす雰囲気で指したいところです。「すっきりさばければ堅い先手がいいんですよ」(片上五段)。
(矢内は色無地に刺繍の一つ紋)
(再開後の着手は決断の▲1六角)
甲斐二段が△2一飛と回ったのに対して矢内名人が長考し、そのまま昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は矢内1時間12分、甲斐47分(持ち時間各3時間、チェスクロック使用)。
図の一手前、矢内名人は▲8八玉と指しました。「▲8八玉、▲5六角、▲3六歩など指したい手がいっぱいあって、先手の方が方針を決めるのが大変。一方振飛車側は△2一飛から2筋逆襲というわかりやすい狙いがあります。本譜矢内名人は堂々▲8八玉でしたが、△2一飛と回られて次の手が見えないですね。▲2五歩と打たないともたない気もしますが、いかにも味の悪い手。△同桂もありますし」(鈴木八段)。
玉を固めてじっくり指すのが好みの矢内名人、甲斐二段に素早い動きを見せられ、方針に悩むことになりそうです。
40手目△3三桂の局面。鈴木八段の見解は…?
控え室は4階「飛燕・銀沙」の間。午前中は棋士の姿も少なく、昨日行われた職団戦の話題が中心です。午前11時、早くも斎田晴子女流四段、山田久美女流三段、井道千尋女流1級、中村桃子女流2級が訪れました。本日は女流棋士会の集まりがあるそうです。
(モニターで進行を確認する井道1級、中村桃2級)
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